枕のダニ対策【完全ガイド】洗える・洗えない別の退治法と予防・おすすめ枕

そんな疑問を感じたことはありませんか？

毎日使う枕は、寝汗や皮脂・フケがたまりやすく、ダニが繁殖しやすい場所です。

しかも、顔のすぐそばで繁殖するため、鼻炎・かゆみ・肌荒れなどのトラブルを引き起こすこともあります。

でも安心してください。

枕のダニ対策は、「洗えるか・洗えないか」で方法を分ければ簡単にできます。

• 洗える枕なら、60℃前後の温水洗い＋高温乾燥で一発退治。
• 洗えない枕でも、防ダニカバー・陰干し・掃除でしっかり予防できます。

この記事では、どんな枕でも今日から実践できる「ダニ退治＆予防法」を、素材別・生活習慣別にわかりやすく解説します。

清潔な枕で眠るだけで、朝の鼻ムズムズやかゆみがぐっと減ります。

この記事を読めば、「ダニに悩まされない快適な睡眠環境」を、今日から自宅で整えられます。

枕でダニ問題が起こる理由とリスク

「布団のダニ対策はしているけど、枕はあまり気にしていない」そんな人も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、枕もダニが繁殖しやすい条件がすべて揃った場所です。

寝ている間にかく汗や皮脂、フケがダニのエサとなり、さらに人の体温で温められて20〜30℃・湿度60〜80％という理想環境が自然にできあがります。

しかも枕は、顔・鼻・口に最も近い寝具のため、ダニのアレルゲン（死骸・フン・脱皮殻）を一晩中吸い込みやすい環境でもあります。

鼻づまり、かゆみ、くしゃみといった症状が続く人は、もしかすると枕の中に潜むダニが原因かもしれません。

ここではでは、以下について整理して行きます。

主犯はチリダニのアレルゲン。大量発生でツメダニ刺咬も

枕の中に潜むダニのほとんどは、チリダニ（ヒョウヒダニ）と呼ばれる種類です。

このダニ自体は人を刺すことはありませんが、問題はその死骸やフン、脱皮殻に含まれるアレルゲン物質。

これが空気中に舞い上がり寝ている間に鼻や口から吸い込むことで、鼻炎・咳・目のかゆみ・肌荒れなどのアレルギー症状を引き起こします。

特に枕は顔や呼吸器に最も近いため、チリダニのアレルゲンを長時間・高濃度で吸い込みやすい環境になりがちです。

さらに、チリダニが大量発生した環境では、ツメダニという“捕食性のダニ”が発生することがあります。

ツメダニはチリダニをエサにして繁殖し、人の皮膚を誤って刺すことがあり、赤い発疹や強いかゆみ、腫れを伴うこともあります。

枕でツメダニが繁殖するわけではありませんが、チリダニが多い環境にはツメダニも入り込みやすくなるため、結果的に「刺される被害」へとつながるケースもあります。

ダニが好む条件（温度／湿度／エサ／通気）と“枕ならでは”の注意点

条件	内容	枕での具体的な状態
温度	20〜30℃が最も繁殖しやすい	人の体温が枕に伝わりやすい
湿度	60〜80％で活発に繁殖	寝汗で湿気がこもりやすい
エサ	皮脂・フケ・汗・ホコリなど	顔や頭皮から直接付着する
住処	繊維やウレタンの奥など狭い隙間	枕の通気性が悪いと繁殖しやすい

枕は、寝汗・皮脂・フケが集中し、体温で常に温められ湿度も上昇しやすくなります。

さらに、枕の素材がウレタンや羽根のように通気性の悪い素材だと内部に湿気がこもりやすくなり枕ならではのダニが繁殖する環境が生まれてしまいます。

寝具は冬でもダニの繁殖環境が整うので、季節を問わずダニ対策が必要だと言えます。

定期的な乾燥・通気・清潔維持がダニ繁殖を防ぐカギです。

素材別の傾向

枕の素材によって、「通気性」「乾きやすさ」「ダニの繁殖しやすさ」は大きく異なります。

どんなに丁寧に使っても、素材の性質そのものが“ダニの温床”になってしまうケースもあります。

主要な枕素材を比較して、ダニ繁殖リスクを素材別にをまとめました。

素材	通気性	洗濯可否	ダニ繁殖リスク	特徴・注意点
ポリエステル綿	高い	洗濯機OK	低	乾きやすく丸洗いできる。 清潔を保ちやすい素材。
パイプ（中空樹脂）	非常に高い	洗濯機OK	低	通気性抜群でダニが繁殖しにくい。 音が気になる場合も。
ウレタン（低反発・高反発）	低い	洗濯NG	高	湿気をためやすい（カビ・ダニが発生しやすい） 陰干し必須。
そばがら	やや低い	洗濯NG	高	自然素材で涼しいが、虫・カビが発生しやすい。 定期天日干しが必要。
羽根・フェザー	通気中程度	手洗いのみ可	中	湿気を含みやすい。 乾燥不足でニオイ・ダニ繁殖に注意。
TPE（熱可塑性エラストマー）	高い	丸洗いOK	低	水・熱に強く、清潔を保ちやすい最新素材。

「枕の寿命＝清潔を保てる限界」でもあります。

どんな素材でも、1〜2年を目安に衛生的な交換を考えましょう。

洗える枕のダニ退治【60℃洗浄→高温乾燥→除去】

引用元：経済産業省

「枕のダニ対策、結局なにが一番効くの？」その答えはとてもシンプルで、“洗って・乾かして・取り除く”ことです。

ダニは熱に弱く50℃で数十分、60℃以上でほぼ即死滅すると言われています。

つまり、60℃前後の温水で丸洗い → 高温で完全乾燥 → 死骸やフンを掃除機で除去すれば、家庭でも衛生的に手入れをすることができます。

ただし注意したいのが、すべての枕が「洗ってOK」ではないという点。素材によっては水分や熱で変形・劣化してしまうこともあります。

そこでこの章では、以下の流れで “正しく・安全に・確実に” 枕のダニを退治する方法を解説します。

• 洗えるかどうかの見分け方（タグ／素材別）
• 実践STEP：60℃洗い → 60〜70℃乾燥 → 死骸除去 → 保管
• よくある失敗とNG対策（変形・乾燥不足・再発防止）

洗えるかの見分け方（タグ／素材）

洗えるかどうかを確認せずに水洗いしてしまうと、「中材がへたる」「臭いが取れない」「形が崩れる」などのトラブルにつながります。

まずは、あなたの枕が“洗えるタイプかどうか”を見極めることが第一です。

マーク	意味	対応
洗濯機マーク	洗濯機で丸洗いOK 数字は温度限度	ネット使用で通常洗濯可
手洗いマーク	やさしく手洗いならOK 数字は温度限度	ぬるま湯（〜40℃）で押し洗い
❌ バツ印	洗濯NG	水・熱・圧力に弱い素材

洗濯タグが見つからない・消えてしまっている場合は、素材から判別します。

素材	洗濯可否	特徴・注意点
ポリエステル綿	◎ 洗濯OK	丸洗いできて乾きやすい。
パイプ・ビーズ	◎ 洗濯OK	通気性が良く型崩れしにくい。 ネット使用で洗いやすい。
羽毛・フェザー	△ 手洗い可	型崩れ・臭い戻りに注意。 おしゃれ着剤＋短時間洗いが基本。
ウレタン（低反発・高反発）	× 洗濯NG	水で変形・劣化。 陰干しと除湿ケアで対応。
そばがら・ラテックス	× 洗濯NG	カビ・虫発生の原因に。 天日干し・防ダニカバー併用を推奨。

洗える枕は「温度管理」と「乾燥方法」を守れば、家庭でも安全にダニ退治ができます。

洗濯手順（① 60℃洗い → ② 60–70℃乾燥 → ③ 掃除機で死骸除去 → ④ 保管）

洗える枕を使っているなら、家庭でもしっかりとダニ退治が可能です。

ここでは、最も確実で安全に効果が出る方法を4つのステップで解説します。

失敗を防ぐコツ／NG

「せっかく洗ったのに、枕が変形した」「ニオイが残った」「またダニが出た…」

そんな経験はありませんか？

正しい温度で洗っても、ちょっとしたミスで枕を傷めたり、再び湿気をためてしまうことがあります。

ここでは、失敗を防ぐためのコツとNG行動を以下の３つにまとめました。

ネット使用＋短時間脱水で型崩れ防止

枕は中材が片寄りやすいため、必ず洗濯ネットに入れて短時間脱水（1〜2分）。

脱水しすぎると中材が圧縮され、形が戻らなくなるので注意。

「軽く脱水＋しっかり乾燥」が理想的なバランスです。

乾燥直後に形を整える

高温乾燥後は中材が柔らかくなっているので、すぐに放置せず両手で軽く叩きながら整形することでふっくら感と通気性をキープできます。

乾燥後にそのまま放置すると、内部に湿気が残って再発リスクが高まるので注意。

清潔サイクルを決めて習慣化

「洗ったから終わり」ではなく、定期的なメンテナンスが重要です。

枕カバー洗濯	週1〜2回	40〜60℃で洗うとアレルゲン除去効果UP
枕本体の丸洗い	3〜6ヶ月ごと	季節の変わり目がベスト
布団乾燥機で高温乾燥	月1回	ダニ再発防止＋除湿効果

どんな枕でも、

この3工程を意識すれば、家庭でも清潔な無ダニ環境を作ることができます。

「完璧に洗う」よりも、「湿気を残さず、定期的に乾かす」ことの方がずっと重要です。

無理なく続けられるメンテナンスサイクルこそ、長く清潔を保つ最大のコツです。

洗えない枕の現実解【干す・除去・防ぐ】

「ウレタン」「そばがら」「羽毛」など、洗うと中材が傷んでしまう枕。

こうした“洗えない枕”でも、湿気を逃がし・汚れを除去・再発を防ぐ3ステップを守れば、清潔で快適な状態を長期間キープすることができます。

結論から言うと、以下のつを組み合わせることが「洗えない枕」の最も現実的なダニ対策です。

天日/陰干し（素材別の干し方）

素材	おすすめの干し方	注意点
ウレタン/ラテックス系	陰干し（直射日光NG）	熱で変形・劣化するため、風通しの良い日陰で2〜3時間干す。
そばがら/羽毛枕	天日干し（短時間）＋冷ます	直射日光で殺ダニ効果あり。 ただし長時間は変色・臭いの原因に。
ポリエステル綿/パイプ系	天日干し（3〜4時間）	熱・湿気に強く、最も干しやすい素材。 黒い布をかけると温度上昇効果あり。

ダニが繁殖する最大の原因は湿気、枕の内部にこもった湿気を定期的に逃がすだけで、繁殖スピードは大幅に低下します。

表は、素材ごとのおすすめの干し方になります。

“干す＝乾かす”ことを意識するのがコツ、ダニは湿気がなければ繁殖できません。

表面アレルゲンの除去（掃除機/クリーナー）

洗えない枕では「内部のダニ」よりも、表面に残る死骸やフン、ホコリが問題になります。

これらは空気中に舞って鼻炎やアレルギーの原因になるため、“殺すより除去”を重視しましょう。

洗えない枕なら「吸う」、週1の軽い掃除だけでもアレルゲンの蓄積を大幅に減らせます。

高密度防ダニカバー＋忌避スプレーの賢い使い方

洗えない枕を清潔に保つうえで、最も効果的なのが高密度防ダニカバーの使用です。

 枕のように顔に近い寝具では、薬剤不使用の高密度織りタイプが安心です。

さらに、植物由来の忌避スプレーを併用することで、ダニの侵入・繁殖を“寄せつけない環境”にできます。

スプレーの種類ですが、殺虫成分入りスプレーは枕には不向きです。

ウレタンなど吸収性素材は薬剤が残留しやすく、肌刺激やニオイの原因になるため、植物由来成分の“忌避タイプ”を選びましょう。（主な有効成分：ユーカリ・ヒノキ・ラベンダー・レモングラスなど）

使用手順：

1. 枕カバーを洗って乾かす
   
2. 枕本体やカバーの裏面にスプレー（顔に直接当たらない範囲）
   
3. 風通しのよい場所で5〜10分乾かしてから使用

週1〜2回のペースでスプレーすれば、ダニの再侵入を防ぎやすくなります。

枕のダニを予防する清潔習慣【毎日のルーティンで再発防止】

せっかく枕をきれいにしても日々の使い方が間違っていると、わずか数週間でダニが再発してしまうことがあります。

ダニのいない環境を保つコツは、「完璧に掃除すること」よりも、“湿気をためない・汚れを残さない・定期的にリセットする”という小さな習慣を続けることです。

この章では、どんな人でも続けやすい“清潔ルーティン”を紹介します。

毎日のケアで湿気と汚れをためない

寝ている間、枕は汗や呼気の湿気を吸収しているので、そのまま放置してしまうとダニが好む「高温多湿の状態」が長時間続いてしまいます。

そのため、朝起きたら枕を立てて湿気を逃がすのが基本です。

• 枕をベッドヘッドや壁に立てかける
  
• カバーを軽く叩いて空気を通す
  
• 窓を開けて5〜10分ほど換気

たったこれだけで、枕内部の湿度が下がり、ダニの繁殖スピードを大幅に抑えられます。

枕カバーには皮脂・フケ・汗などの汚れが毎晩付着するので、できるなら週1〜2回の洗濯が理想です。

• 40〜60℃の温水で洗う（殺ダニ＆アレルゲン除去効果）
  
• 乾燥機 or 天日でしっかり乾かす
  
• 替えカバーを2〜3枚用意してローテーション

防ダニカバーを使用していても、「洗うこと」自体が一番の予防、カバーを清潔に保てば、枕内部への汚れの侵入も防げます。

3〜6ヶ月ごとの“リセットケア”

枕のタイプ	リセット方法	頻度
洗える枕	60℃洗浄＋高温乾燥	3〜6ヶ月に1回
洗えない枕	布団乾燥機（60℃以上）or 天日干し2〜3時間	3ヶ月に1回
全枕共通	枕の形を整え、通気性を確保	週1回軽く陰干し

どれだけ丁寧に日常ケアをしても、枕の内部には少しずつ汗や皮脂が蓄積します。

見た目がきれいでも、半年も経つとダニの温床になりかないので、季節ごとの“リセットケア”を行いましょう。

枕の寿命はおよそ1〜2年。
定期的に買い替えることも“衛生管理の一部”と考えましょう。

防ダニアイテムを組み合わせて環境を維持する

ダニを完全にゼロにするのは難しいですが、「寄せつけない環境」を維持することは誰でもできます。

おすすめは、防ダニカバー・布団乾燥機・忌避スプレー・ダニ取りシートの組み合わせ。

対策アイテム	主な目的	使用頻度	ポイント
高密度防ダニカバー	ダニの侵入防止	常時使用	薬剤不使用タイプを選ぶ
布団乾燥機 or 天日干し	湿気・卵の除去	週1〜月1	60℃以上を維持
忌避スプレー	ダニの寄せつけ防止	週1〜2回	植物由来タイプを選択
ダニ取りシート	周囲の捕獲	1〜2ヶ月で交換	枕直下には置かない

コツは、「防ぐ＋乾かす＋寄せつけない」の3つを同時に続けること。

単体では効果が限定的でも、組み合わせることで再発しにくい環境が作れます。

ダニ対策におすすめの枕

枕のダニ対策は、丸洗いしてしまうのが簡単で最も有効な方法です。

寝心地はもちろんですが、「洗濯できる枕」も枕選びのポイントに入れて見ると衛生的に使えます。

今回おすすめの枕として、2つ紹介します。

• プルプルエアーまくら
• ミクロガードプレミアム枕カバー

快眠タイムズ「ぷるぷるエアーまくら」

熱可塑性エラストマー（TPE素材）を使用し、フィット感とサポート性に優れ頭しっかり頭を支えます。

ウレタンシートを抜き差しすることで高さ調整が可能、通気性も高く湿気の多い時期でも心地よい寝心地をサポートしてくれます。

TPE素材は洗濯できるので、ダニ対策にも効果的です。

＼ 洗濯できるので衛生的 ／

ミクロガードプレミアム枕カバー

洗えない枕には、「ミクロガードプレミアム」の枕カバーがおすすめです。

今の枕をそのまま使いたいなら、ミクロガードプレミアムの枕カバーがおすすめです。

高密度生地でダニだけでなくさらに微小なダニアレルゲンもブロックします。

カバーは洗濯可能で、速乾性があるので手入れも楽です。

ホコリも出にくいので、ダニだけでなくアレルギー対策としてもおすすめです。

＼ 高密度生地でダニ・ハウスダスト対策に最適 ／

まとめ

枕は、体温と寝汗で高温多湿に、エサも付着しやすいのでダニが繁殖しやすい環境です。

洗濯できるなら、60℃以上の温水で洗うことでダニ対策とアレルゲンの除去が可能。

また、洗えないなら防ダニカバーやダニ取りシートを併用して対策を行いましょう。

直接顔が触れる枕は、衛生的に保つことが重要です

定期的に手入れを行い、清潔にしておくようにしましょう。