「洗濯物に潜むダニって他の洗濯物にうつるの?」
「洗濯槽の中でダニが繁殖るって本当?」
「洗濯槽や洗濯物にうつったダニ対策の方法が知りたい。」
そんな悩みはありませんか?
水や洗剤を使う洗濯で、ダニを退治できると思っている人は多いと思います。
しかし、ダニは生命力がとても強く普通に洗濯したぐらいでは退治することはできません。
洗濯物にダニが潜んでいた場合、他の洗濯物にうつったり洗濯槽の中に残ったりすることがあるんです。
本記事では、ダニが他の洗濯物に移る理由と併せて洗濯槽でダニが繁殖する理由や洗濯物にダニがうつった場合の対策方法について解説します。
この記事を読めば、「洗濯でダニがうつるかもしれない」という不安がなくなります。
洗濯槽でダニが繁殖する理由や対策方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
洗濯でダニがうつる理由
- 洗濯ではダニを退治できない
- カビをエサにダニが繁殖する
- 湿度が高くダニが好む環境
ダニは、普通に洗濯をしたぐらいでは退治できず洗濯槽で繁殖する可能性があります。
生きている・繁殖していると言うことは、洗濯することで他の洗濯物に移る可能性があると言うことです。
もう少し深堀して解説します。
なお、洗濯でダニを退治できない理由やダニ対策に効果的な洗濯の方法は以下の記事で解説しています。
>>洗濯機でダニ退治はできる?洗濯によるダニ対策の効果とダニ退治の方法を紹介
洗濯ではダニを退治できない
ダニはとてもしぶとく、洗濯の水流や脱水の遠心力だけでは退治することが難しいです。
独立行政法人 環境再生保全機構公式動画によると、10000匹のダニが付いたタオルを洗剤を使って洗濯しても、回収できた6123匹のうち4114匹は生存していたと言う結果。
また、回収できなかったダニは洗濯槽の中に残っている可能性が高いと言えますね。
洗濯でのダニの生存率は70%近くある結果です。
普通に洗濯しただけでは、ダニを退治することは難しいことがわかります。
カビをエサにダニが繁殖する
洗濯槽の中にダニが残っていたとして、何をエサにして繁殖するのでしょうか?
答えは『カビ』です。
ダニは、カビをエサににすることで洗濯槽内で繁殖します。
また、カビなどのエサを求めてダニが移動してくることもあります。
カビが増えることで、ダニの繁殖につながりやすくなるので注意しましょう。
湿度が高くダニが好む環境
ダニは、高温多湿の環境を好みます。
洗濯した後の洗濯機は、湿度が高くダニが好む環境になりやすいです。
湿度が高いとエサとなるカビも発生するため、洗濯機内はダニが繁殖しやすい環境になりやすいことがわかりますね。
洗濯機内で増えたダニは、再び洗濯物に戻ることもあるので綺麗にしたと思ってもダニがついている可能性があります。
洗濯機にうつったダニを繁殖させない方法
洗濯でダニを移さないためには、ダニを繁殖させないことが重要です。
洗濯機のダニを繁殖させないポイントは以下の通り。
- 定期的に洗濯槽を洗浄する
- 洗濯後はしっかり乾燥
- 洗濯物は溜め込まない
それぞれ詳しく解説します。
定期的に洗濯槽を洗浄
洗濯槽は、洗剤の残りカスや高い湿度でカビが生えやすいのは知っていると思います。
カビはダニのエサになるので、ダニが移動してきたり洗濯機内で繁殖する原因になるので注意してください。
洗濯槽のカビを除去するには、塩素系のクリーナーがおすすめです。
塩素系は、殺菌力が高いのでカビを分解し除去してくれます。
洗濯槽クリーナーなどを利用して、ダニのエサを無くすことでダニの繁殖を抑えることができますよ。
洗濯後はしっかり乾燥させる
洗濯した後は水分が残っているので、ダニにとって快適な環境になります。
洗濯機内を少しでも乾燥させるために、洗濯後はフタを開けて中に湿気がこもらないようにしておくとダニの繁殖予防になりますよ。
また、乾燥機能がある洗濯機であれば積極的に活用しましょう。
洗濯機を高温乾燥させ湿度を下げるだけではなく、熱と乾燥に弱いダニを退治することができます。
洗濯物は溜め込まない
洗濯機内のダニを増やさないためには、洗濯物を溜め込まないことも重要です。
なぜなら、洗濯物を放置すると衣服などについている皮脂や髪の毛をエサにダニが増えるため。
洗濯前にダニが増えると言うことは、洗濯槽に残るダニも増えると言うことです。
他の衣服や洗濯槽にダニを移さないためにも、こまめな洗濯を心がけましょう。
洗濯物にうつったダニ対策
ダニ対策をする上で、ダニの弱点を知っておきましょう。
- 高温(50℃:20〜30分ほど・60℃:数分)
- 湿度を下げる(55%以下)
- エサをなくす
洗濯物にうつったダニを退治するには、熱による方法がおすすめです。
具体的には以下のような方法があります。
- 乾燥機を使う
- アイロンをかける
- 熱湯を利用する
乾燥機を使う
洗濯した後に、乾燥機の高温乾燥を利用する方法です。
ダニは、熱と乾燥に弱いので乾燥機を使用することでダニを退治することができます。
家庭用洗濯機に入りきらないなら、コインランドリーを利用するのもおすすめ。
コインランドリーの乾燥機は大容量で、80℃以上の高温で乾燥させるので家庭用より確実にダニを退治することができますよ。
コインランドリーの注意点に関しては以下の記事で解説しています。
>> コインランドリーはダニ対策に効果的! 利用前に確認しておく3つの注意点と使い方
アイロンをかける
衣類には、洗濯後にアイロンをかけることでダニ退治をすることができます。
アイロンは、種類によって200℃近くの高温を出せるのでダニは一瞬で死滅します。
1枚ずつアイロンがけをするのは手間ですが、確実にダニを退治できる方法です。
素材によっては、アイロンをかけられない素材もあります。
タブをしっかり確認しましょう。
熱湯を利用する
浴槽などに衣類を入れ、熱湯をつけるという方法もあります。
お湯の温度は徐々に下がるので、70℃近くの熱湯がいいと思います。
ツメダニ被害など、今すぐなんとかしたいときは試してみる価値あり。
ダニを退治できる高温のお湯を用意する必要があるので、火傷に注意。
また、高温に耐えられない素材もあるので気をつけましょう。
その他:洗濯できないもののダニ対策
家庭用洗濯機に入らない、マットレスやソファーのダニ対策にはダニ取りシートが活躍します。
置くだけで使えるので、熱に弱い素材のダニ対策も可能。
タンスや収納ケースに入れておけば、衣類のダニ対策もできます。
>>【失敗しないために】おすすめのダニ取りシート9選!迷った時の選び方のポイントも解説
また、布団のような大型の寝具は、自宅まで集荷に来てくれる宅配クリーニングも便利です。
コストはかかりますが、持ち込む手間がなくプロの技でしっかりダニ対策をしてくれるのでおすすめです。
コインランドリーならダニがうるつ可能性は低い
大容量で、いっぺんに洗濯できるのが魅力のコインランドリー。
とはいえ、「前に使った人のダニが洗濯物にうつかも。」と不安になることありませんか?
しかし、コインランドリーの洗濯機や乾燥機は、1日1回洗浄をしなければなりません。
稼働も1日中しているので、ダニがうつる可能性はかなり低いと言えます。
また、高性能ステンレスなので、家庭用洗濯機と比べてカビなども発生しづらい構造なのでダニが繁殖することもほぼありません。
それでも気になる場合は、最後に乾燥機をかけることをおすすめします。
ダニは熱に弱いので、乾燥機内で死滅させることができますよ。
まとめ
今回は、洗濯でダニが移る可能性と対処法を紹介しました。
- 洗濯ではダニを退治できない
- 洗濯機内でダニが繁殖している可能性がある
- 繁殖したダニは次の洗濯でうつる可能性がある
- ダニを退治するには熱と乾燥が有効
- 洗濯できないものは他の対策方法を試す
ダニは非常に繁殖力が強く、1組のつがいから2ヶ月で3000匹ほどに繁殖すると言われています。
生命力が強く、普通の洗濯ではダニを退治することはできません。
そればかりか、洗濯槽の中で繁殖している危険もあります。
ダニを繁殖させないためにも洗濯機の手入れはこまめに行い、ダニの弱点である高温と乾燥でしっかりダニを退治してくことが重要です。
「洗濯すれば大丈夫。」と油断せずしっかり対策を行い、ダニが移るかもしれないというストレスのない生活を送れるようにしましょう。